労働安全衛生法の改正により、一定の危険有害性のある640の化学物質について、事業場におけるリスクアセスメント(以下「化学物質リスクアセスメント」といいます。)が義務づけられ、平成28年6月1日から施行されます。
この化学物質のリスクアセスメントの実施については、平成27年9月18日公示の「化学物質等による危険性又は有害性等の調査等に関する指針」が示されていますが、化学物質関係について必ずしも十分な知識を有しない方々にとっては、その理解は必ずしも容易ではありません。
特に、安全データシート(SDS)、化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS)、ILOの化学物質リスク簡易評価法(コントロール・バンディング)等新たに理解をすべきことも多くあります。
このため、初めて「化学物質リスクアセスメント」を学ぼうとする方々を対象に、できるだけ分かりやすい形で研修を実施するものです。
当該化学物質を取り扱う事業場のご担当者、労働衛生コンサルタントだけでなく、労働安全コンサルタントにとっても必要な知識でありますので、是非積極的なご参加をお勧めいたします。
なお、化学物質リスクアセスメントは、爆発等の危険性についてもその対象となりますが、この研修では、主に化学物質による有害性を中心に講義を行うこととしています。
研修の内容
(1) 化学物質リスクアセスメントの概要と義務化の背景等(1時間)
(2) 化学物質リスクアセスメントの実際(3時間)
ア リスクアセスメント等の対象となる化学物質等に係る危険性又は有害性に関する情報
イ 化学物質の気中濃度の把握方法
ウ リスクの見積りの方法
エ リスクアセスメントの実際(演習)