労働衛生研修会

 ☆ 令和元年度 労働衛生研修会のポイント 

1. 労働衛生行政の動向並びに化学物質対策行政の動向

今後の新たな労働災害防止施策について、それらを企画・立案された厚生労働省安全衛生部労働衛生課及び化学物質対策課の責任ある担当官からご説明をして頂きます。

2. 疾患と就労の両立支援と「人生会議」

就業中の労働者が重大な疾患に罹患することは、本人に経済的、心理的に多大なダメージを与える。入院のみならず退院後も長期間通院し、治療を継続する必要があることが多い。通院時は遅刻、早退あるいは欠勤せざるを得なくなるため、職場の理解が不可欠である。就労との両立を考える場合、定年までの期間、仕事の内容、家族の意向、本人の人生観などの要因が絡み合うため、労使双方の立場を理解しながら最適の「落としどころ」を探す必要がある。今回は事例を挙げて、本人の「生き方」を考慮に入れた就労との両立を考えてみたい。一方、最近ACP(Advance care planning)が話題となっている。厚生労働省はACPの呼称を「人生会議」とした。これは人生の終末期に受ける医療の内容のみならず、その段階に至るまでの生活を、本人の意思に基づいて家族および医療・介護スタッフが話し合いながら方針を決定する行為であり、その概要を解説する。

3. 健康増進法改正と受動喫煙対策(加熱式タバコの害を含めて)

 改正健康増進法では学校・病院・行政機関等は敷地内禁煙(2019年7月施行)、民間の事業場(飲食店を含む)は屋内禁煙(喫煙専用室設置可、2020年4月施行)が求められた。
労働衛生の3管理、健康経営、CSR、SDGsの観点から推し進める喫煙対策について解説する(①作業環境管理(全面禁煙化)、②健康管理:禁煙外来、治療費補助、③作業管理・労務管理:喫煙離席の禁止、④快適職場:三次喫煙(タバコ臭)、⑤その他:営業・出張中の喫煙禁止、懇親会の全面禁煙化)。
加熱式タバコの使用者には、有害物質の減少と健康リスクは比例しないこと、室内の空気汚染(受動喫煙)を説明し、禁煙外来を受診させることも解説する。

  4. 呼吸用保護具の重要性とフィットテスト

産業界における呼吸保護の重要性は古くから知られており、様々な対策が行われでいる。
昨年の第9次粉じん障害防止総合対策・新規重点事項に記されたように「呼吸用保護具の使用の徹底及び適正な使用の推進」を鑑み、防じんマスクに代表されるような呼吸用保護具の選択と使用等について、今一度基本に立ち返り見直してみるべきではないだろうか。
マスクについては「知っている」から更なる高みである「確実に指導出来きる」に向けて簡易的なツールを用いた指導方法とフィットテストについて説明する。

 


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