労働衛生研修会

 ☆ 令和5年度 労働衛生研修会の内容

■労働衛生行政の動向及び化学物質対策行政の動向

厚生労働省 労働基準局安全衛生部衛生課 船井雄一郎主任中央労働衛生専門官(予定)

本年4月から展開されている第14次労働災害防止計画を中心に労働衛生、化学物質対策の最新の動向について厚生労働省労働基準局安全衛生部衛生課の担当官からご説明して頂きます。

■職場における「時間栄養学」 

広島大学 医系科学研究科 特任教授 柴田重信氏

体内時計と食・栄養の関係を調べる学問として時間栄養学を提唱してきた。時間薬理学では適切な服薬タイミングが設定されているように、メタボ対策、サルコペニア予防あるいは母子健康にも食・栄養摂取の適切なタイミングが重要であると考えられている。実際、同一食事でも朝食に比較して夕食は高血糖が続きやすく睡眠にも影響する。また、朝食が朝の光と同様に体内時計をリセットさせるが、朝食の内容について考える必要がある。最近、肥満予防のためのプチ断食が流行っているが、どの時間帯の断食が有効であるか考える必要があろう。また、シフトワークの健康障害に対する時間栄養学としての有用な方法を考えることも重要である。

■リモートワークの健康障害と対策

株式会社バックテック 代表取締役 福谷直人氏

本講演では、最新の医学的エビデンスをもとに、リモートワークが労働者のフィジカル・メンタルの健康状態やライフスタイルに及ぼす影響に焦点を当てます。
さらに、リモートワークに関わる健康障害に対する対策を、健康管理・作業管理・作業環境管理のような視点から考え、明日から実践できる具体的な対策事例をエビデンスを交えて紹介していきます。
本講演を通じて、労働衛生コンサルタントの皆様が、リモートワーク環境下で働く労働者の健康障害を予防し、労働者の健康と働きやすさを向上させるための手段を学び、日々の実践に活かしていただければと思います。

*労働衛生研修会では会場研修のみ日本医師会の認定産業医制度研修会として指定を申請中です。
参加者(認定産業医)には、認定単位(4.5単位))が認められます。所定のシールをお渡しします。シールをご希望の方は受講申込時に所定欄に産業医番号を記入願います。

 


講習会・研修会スケジュールはこちら