労働衛生研修会

 ☆ 平成30年度 労働衛生研修会のポイント

1.    労働衛生行政の動向並びに化学物質対策行政の動向

今後の新たな労働災害防止施策について、それらを企画・立案された厚生労働省安全衛生部労働衛生課及び化学物質対策課の責任ある担当官からご説明をして頂きます。

2. 「プレゼンティーズムを減らそう!  -腰痛・肩こりのメカニズムと対策/がん・治療と就労の両立支援 -周知と適切な連携に向けて」

首の不調・肩こりと腰痛は、国民的愁訴であり、プレゼンティーズムを介し労働損失に最も影響する。経産省の健康経営度調査における従業員の健康課題の改善に向けた目標設定項目に、平成29年度からこれらの予防対策が選択肢の一つとして盛り込まれた。一方、腰痛と肩こりには、不良姿勢のみならずストレスに伴う脳機能の不具合も関連する。当日は、心身両面への具体的かつわかりやすいソリューションを、「これだけ体操」をはじめとする参加型の体操メニューを含め紹介する。さらには、重要施策である「がん・治療と就労の両立支援 」に向けた適切な連携案および特に中小企業への周知を目指した評価指標案についても、自身の研究班が推進する分析結果を踏まえ概説する。

3. 職場のポジティブメンタルヘルス:ワーク・エンゲイジメントに注目した組織と個人の活性化

社会経済状況の変化に伴い,従業員一人ひとりが健康で,「かつ」,いきいきと仕事に取り組むことが,ますます重要になっている。このことは,職場のメンタルヘルス対策を展開するうえで,産業保健とマネジメントとの協調がこれまで以上に重要になってきたことを意味している。本講演では,これからのメンタルヘルス対策の鍵概念としてワーク・エンゲイジメント(バーンアウト(燃え尽き症候群)の対概念であり,健康でいきいきと働いている状態)に注目し,組織と個人の活性化に向けた取り組みを紹介する。

4. 経皮吸収による化学物質の曝露を防ぐ:化学防護手袋を学ぶ

化学物質による作業者の曝露には、大気中に浮遊している物質による吸入曝露と、皮膚を介する経皮吸収曝露があり、今までの産業保健における曝露形態の研究は、ほとんど吸入曝露であった。2015年、福井県においてオルト-トルイジンを長期間曝露した5名の作業者が膀胱がんを発症し、その原因が化学防護手袋の不適切な取扱いによる経皮吸収曝露と考えられている。

今回、経皮吸収による曝露防護のために使用される化学防護手袋を学び、適切な選定、使用および廃棄(交換)時期に関する情報を提供して、皆様とディスカッションをしたいと考える。(参考資料:田中茂著 皮膚からの吸収・曝露を防ぐ!中央労働災害防止協会発行)

 


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