ISO及びJISのOSHMSに係る研修会

本会では、ISO(国際標準化機構)の労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)規格の発行前でしたが、前年度に当会会員の労働安全コンサルタントでPC283国内審議会員(WG委員)の五十石清氏を講師にお迎えして「ISO45001の開発状況の説明会」およびISO45001規格の詳細説明会を開催しましたところ、多くの会員の皆様にご参加いただきましてありがとうございました。

今般、ISO45001, JIS Q 45001およびJIS Q45100の規格が揃ったところで、ISO及びJISOSHMSに係る研修会」を開催することといたしました。ISOおよびJIS(日本工業規格)のOSHMS規格の内容を知ることは労働安全・衛生コンサルタントにとって避けて通れない重要な事項と思います。多くの方々のご参加を期待しています。

ISOのOSHMSに関する規格は、1994年にその制定の検討が行われてから、実に20年以上にわたって紆余曲折を重ね、ようやく本年3月にISO45001として規格化されました。

JIS Q 45001は、ISO45001の日本語版(訳)に相当するものであり、JIS Q 45100は、ISO45001を基本にしてわが国独自の安全衛生活動である危険予知(KY)、4S(5S)等の活動も加味された「日本版マネジメントシステム規格」といわれるものです。

ISOやJISの規格は、組織の活動が規格の要求事項に適合していることを認証するものですが、労働安全・衛生コンサルタントが診断・指導にあたる事業場のすべてが当該規格の認証を受けるというわけではないでしょう。言い換えれば、多くの事業場におけるOSHMSの構築および運用は、労働安全衛生規則第24条の2に基づき厚生労働大臣が公表する指針が基本となると思われますが、その指針は今般のOSHMSに係るJIS発行に伴い改正されることが想定されています。したがって、労働安全・衛生コンサルタントが事業場のOSHMSに関する指導にあたってのスタンスは、厚労省の今後の動きを見ていくことも重要となります。

しかし、国際的なOSHMS規格が発行されたことにより、認証取得の有無に拘わらず、関係事業場のこれらの規格に対する関心は非常に高く、事業場関係者からの問い合わせも多くなると思われますし、今日的な話題として、労働安全・衛生コンサルタントが、これらの規格について、その内容を承知しておくことは必須と考えます。

この研修会では、今般発行されたOSHMSの国際規格についてわかりやすく説明いたしますので、当会会員の労働安全・衛生コンサルタントのみならず、企業において安全衛生を担当されておられる方々にとってとっても有意義なものと考えます。多くの方の参加を期待しています。


講習会・研修会スケジュールはこちら